霰粒腫(さんりゅうしゅ)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは
麦粒腫(ものもらい)とよく混同されますが、別の病気です。
脂の固まりのようなものが、まぶたの組織の中にできた状態で、細菌感染を伴わない慢性の無菌性炎症です。眼を閉じて瞼を指でそっとなでると、そのかたまりが指に触れます。
霰粒腫の原因
瞼のなかには、眼の表面に油を出し眼の表面をいつも潤いのある状態にするこのマイボーム腺分というものがあります。この泌物の排泄がうまくいかず、まぶたの内で袋状のカプセルの中にたまっていくことにより内部からまわりの組織を押し出し炎症がおこります。
霰粒腫の症状
一般的には痛みは無く眼を閉じて瞼を指でそっとなでると、そのかたまりが指に触れます。炎症を伴った場合には麦粒腫と似た症状が出ることがあります。
霰粒腫の治療
治療は、点眼(目薬)、飲み薬、塗り薬で行います。症状が激しい場合、切開する場合もあります。切開処置を行えば約1週間で治ります。